Laser Trackerによるリモートトリガー、デバイス制御、測定
外部同期/リモート入力トリガポート
Vantage の MCU には、ロボット、CNC、または他の外部装置などの別のコントローラを用いて測定を同期することができる外部同期ポートまたはトリガケーブルポートを有しています。オプションのシールドマルチユースインテグレータケーブルを使用することで MCU 側のポートにはコネクタで直接接続することができ、もう一方には装置側の入出力用やグラウンド用の4線があります。
トラッカー測定のリモートトリガー
MCU への入力トリガーは 5V の TTL 信号によって動作します。一般的な方法として、ノーマリークローズ (B接点) のスイッチを用いた場合、+5 V の入力トリガー (High) で回路はオープンになり、プルダウン抵抗 (50Ω) を介した 0 V の入力トリガー (Low) を MCU が検出すると、測定のトリガーと判断し測定が行われます。
FARO ではトリガー測定を行う場合は少なくとも 1msec 以上の信号入力時間を保つことを推奨しています。
TTL トリガーはマルチユースインテグレータケーブルの緑と黒のペアを使用しています。黒をグラウンドに接続し、緑を少なくとも +3.3V の電源に接続します。この時必ず緑と対になっている黒のラインを使用してください。異なる黒のラインを使用した場合、正常にトリガー動作しません。
CAM2 ソフトウェア、FARO Utilities 内の Measure Pad、FARO Software Developer's Kit (SDK) それぞれでリモートトリガー機能をサポートしています。
外部装置からの信号によるトラッカーの使用
トラッカーには外部装置へ測定が開始した信号を送るための2つのオプションがあります。TTL と RS485 Differential です。
まず、TTL 出力信号を使用するには、マルチユースインテグレータケーブルの赤と黒のラインペアを使用します。グラウンドに黒線を接続し、入力装置に赤線を接続します。この時必ず赤と対になっている黒のラインを使用してください。異なる黒のラインを使用した場合、正常に信号を出力しません。測定トリガーが、かかっていない場合(信号が+3.3Vより小さい場合)、赤線からの信号は+ 3.3Vから+5Vの間になります。
次に、RS485 Differential を使用する場合です。マルチユースインテグレータケーブルの青と黒のラインペアを RS485 の駆動用に使用します。RS485 は100 Ω の負荷に最小2 Vの差動出力を提供します。
黒線がマイナス、青線はプラスです。この時必ず青と対になっている黒のラインを使用してください。異なる黒のラインを使用した場合、正常に信号を出力しません。
キーワード:
Vantage TTL, Remote Trigger、リモートトリガー、バンテージ