Focus3D の品質設定機能
[品質] - スキャン分解能が一定の場合、スキャンの品質とスキャン時間に影響を与えます。ユーザーは、操作しやすい 1 つのスライダで品質とスピードのニーズのバランスをとることができます。スライドを上に動かすと、スキャンデータのノイズが少なくなり、スキャン品質が向上しますが、スキャン時間が増加します。スライダを下に動かすと、スキャン時間が短くなり、スキャンプロジェクトの効率が高くなります。[品質]スライダでは、各種の測定速度により、または追加のノイズ圧縮を適用して品質レベルを設定します。
また、品質設定はフィルタとの関連はなく、品質スライダを変更してもフィルタが無効になることはありません。当社の定義における「品質」は、距離測定のノイズに関係しています。 測定ノイズには、非常に明確な 2 つの効果があります。
- 平面オブジェクト上のスキャン点群の厚さ。測定ノイズが大きいほど、スキャン点群が厚くなります。
- 距離が離れたオブジェクト上の有効なスキャン点の数。測定ノイズが大きいほど、スキャン点の数が減ります。したがって、測定ノイズは、スキャナの有効範囲を制限する要素でもあります。
測定ノイズの主な要因は、距離を判定するために入力信号を評価する場所であるセンサー電子装置です。すべての電子機器は、信号処理の動作において小さな変動を示し、入力信号に不定量の不要な信号を追加します。この不要な追加部分が入力信号比べて比較的小さな場合は、測定ノイズが小さくなります。相対的に大きい場合は、測定ノイズが大きくなります。したがって、測定ノイズは強い信号では小さくなり、弱い信号では大きくなります。
信号強度を高めるひとつの方法は、観測時間を長くすることです。受信レーザー光線の観測時間が長くなるほど、受け取るエネルギー量が増え、信号強度は高くなります。品質係数 1x ~ 4x は、観測回数が異なります。1x では、最小の観測時間がスキャンポイントあたり 1 µs、4x では、スキャンポイントあたり 8 µs となります。
次も参照
- FARO Focus 3D または Photon でスキャンの品質または分解能、あるいはその両方を変更すると、装置の精度に影響しますか
- FARO Scene での登録品質の目視チェックの方法
- [レガシー]FARO SCENE のノイズ圧縮を使用してスキャンデータ品質を改善する方法
キーワード:
品質、設定、分解能、タッチ、画面、変更、変更