BuildIT Constructionによる点群と点群の比較
目的:
BuildIT Constructionを使用して、時間が異なり、別々にスキャンされた2つの点群を比較します。
学習内容:
- スキャンを経時的に分析するためのシンプルなワークフロー。
- BuildITを開き、ビューポートの操作を行います。
- 点群データの偏差を評価。
- 解析の結果を利用してレポートを作成。
チュートリアルデータのダウンロード
記事で使用しているファイルをダウンロードする場合は、添付のトレーニングデータをダウンロードして、その内容をコンピュータのフォルダに展開してください。
点群データの偏差を評価
このチュートリアルでは、点群と点群の比較を行います。“Church_Scan_002” を基準として、 “Church_Scan_001” の比較を行います。
- メニューより、 “評価 > 点群間の偏差分析” をクリックします。
- 基準点群ボックスを選択状態(ボックスが黄色)にして、“Church_Scan_002” をクリックして追加します。次に。測定ボックスを選択状態にし、“Church_Scan_001” をクリックして追加します。(偏差は基準点群から測定に対して計算されます。)
- 最長探索距離を1インチに設定します。
- “偏差の計算” については、各測定点に空間内で最も近い基準点を検出し点のペアを決め、基準点から測定点までの差を計算します。解析にはいくつかのオプションがあります。今回は、 “ローカル法線に沿って” を選択します。
- フル3D
- 点の各ペアの全体的な3D偏差を測定します。 これはほとんどの場合に役立ちますが、近くに重複するデータがない場合、近いポイントがないため、歪んだ結果になる場合があります。
- ローカル法線に沿って (優先選択)
- 基準点の法線のベクトルに平行な偏差を測定します。これは参照点群に法線が含まれているほとんどの点群により正確な計算方法です。
- 特定のベクトルに沿って
- 解析のために特定のベクトルを定義し、そのベクトルに平行な偏差のみを測定します。これは、Z方向や標高の偏差のみを測定したい場合に便利です。
- フル3D
- "色スケール "には、"青-緑-赤 "を使用して、高、許容範囲内、低に割り振って色付けされた結果を表示します。"赤-緑-赤 "は、許容範囲外の領域を赤として着色するためにも使用することができます。
- “制限を計算” のチェックを入れます。 これにより、ソフトウェアが色付けの許容限界を含めて計算できるようになります。これは、検索距離に基づいて1インチになります。
- 適用 をクリックします。
- 分析結果の点群のみを表示するには、参照クラウド“Church_Scan_002”の 表示に入れる チェックを外します。
解析の結果を利用してレポートを作成
レポートに作成したアイテムを含めます。
- 画面右側の 「マネージャ」タブで、 “点群間の偏差分析1” を右クリックし、“レポートに追加” をクリックします。
注: マネージャパネルのボックスが黄色の場合、これはコマンドがまだアクティブであることを示します。 ESCを押すか、コマンドを閉じて他の機能を実行ください。 - レポートタブに切り替えて “レポートを生成” ボタン をクリックしてください。
- プロンプトが表示されたら、PDFレポートの保存場所とファイル名の指定をします。
- BuildITレポートライターが起動し、レポートを作成します。
まとめ:
これができれば、点群と点群の比較モジュールを使用した次のことを理解した事になります:
- スキャンを経時的に分析するためのシンプルなワークフロー。
- BuildITを開き、ビューポートの操作を行います。
- 点群データの偏差を評価。
- 解析の結果を利用してレポートを作成。