BuildIT Construction で偏差グリッド
目的
[Create Deviation Grid] を使って偏差マップを生成し、選択した領域のラベル付きグリッドポイントを dxf に出力します。
学習内容
- スキャンデータのインポート。
- 基準面の作成。
- Deviation Gridコマンドの実行。
チュートリアルデータ
データリンク:ダウンロード
スキャンデータのインポート
- [ファイル]を選択します。
- [インポート]を選択します。
- [CPE 点群をインポート]を選択して、チュートリアルデータをインポートします。
注記:CPE ファイルは、FARO SCENE または WebShare からエクスポートできます。このワークフローでは、他のスキャンデータタイプも使用できます。
基準面の作成
基準面を作成するには:
- ツールバーの[上]ビューを選択するか、キーボードの「Alt + 8」を選択して、点群のトップビューを表示します。
- [点群]>[サーフェスを抽出]に移動し、最適で水平な平面を抽出します。
- サーフェスの種類が「平面」として選択されていることを確認し、矩形選択を使って分析する床の領域を選択します。
- 「ポイント」セクションで矩形選択が有効になったら、画面上で左ダブルクリックして選択を開始するか、CTRL キーを押しながら左クリックで選択を開始することができます。
- 「制約」で 「制約法線/軸」を選択し、平面が完全に水平になるようにします。
- [制約法線]については、[Z]を選択します。
- [公差]については、[1 インチ]または[25mm]を選択します。注記:バージョン 2020.5 以降では、「1 in」または「25 mm」と入力することで、現在の単位に自動的に変換することもできます。また、「1 ft 1 1/2 in」のような単位の入力も自動的に小数に変換します。
- 適用アイコンを選択します。
Deviation Gridコマンドの実行
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Grid settings:
- Origin - 左下の原点ポイントを選択します。
- ここからグリッドが開始されます。
- Horizontal Bound - 右下のポイントを選択します。
- これは検索領域の長さを定義します。
- Vertical Bound - 左上のポイントを選択します。
- これは検索エリアの高さを定義します。
- Grid Size - 120 インチを入力します。
- 点群をグリッドパターンでサンプリングする間隔を定義します。値が小さいほど、より多くの注釈が作成されます。
- Tolerance - 0.25 インチを入力します。
- この値より上または下の領域がハイライトされます。
- この値より上または下の領域がハイライトされます。
Deviation Settings:
- [Create Surface Deviation] - このオプションを有効にします。
- これにより、作成された基準面からの偏差に基づいて、点群が色付けされます。
- [Deviation Type]
- [Absolute(Pass/Fail)] - このオプションを選択します。
- 設定された許容範囲を超えた点は赤に、下回った点は紫に色付けされます。
- [Relative(Rainbow)]
- Relativeは、基準面からの偏差をレインボーカラーで表現します。
- [Absolute(Pass/Fail)] - このオプションを選択します。
DXF Export
- [Export Points to DXF] - このオプションを有効にします。
- 作成された注釈は、コマンドの実行時にポイントおよびテキストラベルとしてDXFに自動的にエクスポートされます。
- [DXF Export Type] - 偏差を選択します。
- [Deviation]
- DXFのグリッドサンプル位置付近の平均偏差をレポートします。
- [Absolute]
- 選択した偏差軸の実際の値をレポートします。こ例えば、各グリッドポイントの高さを表示するのに使用できます。
- [Deviation]
- [DXF Label Deviation Axis] - [Z]を選択します。
- これにより、このコマンドをフロアだけでなく、エレベーターシャフトにも使用することができます。偏差軸はDXFファイルにエクスポートされるため、適切な軸を選択することを確認してください。
- これにより、このコマンドをフロアだけでなく、エレベーターシャフトにも使用することができます。偏差軸はDXFファイルにエクスポートされるため、適切な軸を選択することを確認してください。
- 解析を実行します。
注記:BuildIT で表示される小数点以下の桁数は、[ファイル]>[設定]>[表示]>[既定の単位]>[小数点以下桁数]で調整できます。
まとめ
- このモジュールを完了し、次の項目を習得しました。
- スキャンデータのインポート。
- 基準面の作成。
- Grid Deviationコマンドの実行。