Laser Trackerでのレベルのフィールドチェック
- 約 5.18m (17フィート) 離した位置関係で、ネスト 2 個を床に固定します。(レベル精度は±2 arcsends(秒角)が期待される為、この距離間は、約0.001インチ/ arcsends 秒角を表し、これは±0.002 インチに相当します。)
- レベル平面コマンドを使用する為に、トラッカーが十分に暖機され、固定が安定している事を確認します。また、約 6.1m (20ft) 以内の環境では、角度が ±0.001 秒角を繰り返す条件である必要があります。(この状態は、環境検査の固定テストで確認が出来、トラッカーが十分な水平を保っているかどうかは、トラッカーパッドのバブルレベルを使用します。電子バブルは、センターリング内で緑になる様に留まる必要があります。)
- レベル平面コマンドを使用して、『レベル平面1』 要素を測定します。
- 補正なし点コマンドで、ワーク上の 『点1』 要素を測定します。(2000-3000 サンプル設定)
- 補正なし点コマンドで、ワーク上の 『点2』 要素を測定します。(2000-3000 サンプル設定)
- 『レベル平面1、1点、2点』要素を使用して3-2-1 座標系①を作成します。『レベル平面1』 の法線ベクトルを Z 軸基準とし、『1点』 から 『2点』 までの X軸基準線 を作成し、『1点』 を原点 とします。… 座標系1
- 『2点』 要素のZ値 をメモします。
- トライポット足の1つに、高さ調整する為のシムを置きます。シム厚さは、約 6.35mm 【0.250 インチ】を推奨します。
- シム調整後に、トラッカーが十分に水平を保っているか確認します。(バブルレベルで確認した際に、バブルが多少動いたりしますが、電子バブルは緑色を示し、中心の円に留まる必要があります。
- 再度、レベル平面コマンドを使用して、 『レベル平面2』 要素を測定します。
- 再度、補正なし点コマンドで、ワーク上の 『3点』 要素を測定します。(2000-3000 サンプル設定)
- 再度、補正なし点コマンドで、ワーク上の 『4点』 要素を測定します。(2000-3000 サンプル設定)
- 『レベル平面2、第1点、第2点』 要素を使用して3-2-1座標系②を作成します。『レベル平面2』 の法線ベクトルを Z軸基準 とし、『3点』 から 『4点』 までの X軸基準 線を作成し、『3点』 を 原点 とします。…座標系2
- 『4点』 要素の Z値 をメモします。
- 座標系1 がアクティブな状態での 『2点』 要素のZ値と、座標系2 がアクティブな状態での 『4点』 要素のZ値を比較します。
これらの値は、測定環境が条件下であるならば、お互いに0.004 インチ以内の結果を示します。
注記: これら2つの値が同じ座標系で比較出来ない理由は、シムで高さ調整をして器材が動いてしまっている為、座標系1で Z値 を測定する場合、そのアクティブな座標系内で測定した要素ではないと意味がない為です。
注記: この作業手順は、CAM2 Measure X 向けに書かれています。他のソフトウェアでは、別のやり方になります。
キーワード:
レベル、精度、繰り返し精度、レーザートラッカー