BuildIT Construction床面の平面度
目的:
BuildIT ConstructionでFLSファイルをインポートし、平面度を評価するために点群の表面でサーフェス偏差分析を実行します。
学習内容:
- ファイルのインポートからサーフェス偏差分析のレポートを作成する簡単なワークフロー。
- BuildITの操作、*FLSファイルのインポート。
- 点群の分割。
- 点群を選択して平面の作成。
- サーフェス偏差の実行。
- レポートの作成。
チュートリアルデータのダウンロード
この記事で使用しているファイルをダウンロードする場合は、添付のトレーニングデータをダウンロードして、その内容をコンピュータのフォルダに展開してください。
FLS ファイルのインポート
- デスクトップのBuildIT アイコンをダブルクリックしてBuildITを起動します。
- 下記の手順でトレーニングデータにあるWetConcrete001.flsをインポートします。
- メニューバーから“ファイル > インポート > SCENE点群をインポート” をクリックします。
- ファイルタイプをFLSに変更して“WetConcrete001.fls”が保存されているフォルダまで移動し 開く をクリック下さい。
- インポート完了後、点群が現在のビューの外側になる場合があります、すべてズーム アイコン をクリックしてプロジェクト全体を表示します。
解析領域を拡大表示して点群を分割する
- 下図のように調査領域を拡大表示させます。
- 分析に必要な領域の点群を分割します。
- “微調整 > 点群の分割” をクリックします。
- “点群” で "WetConcrete001"を選択します。
- “多角形選択” のラジオボタンを選択し、 “多角形ツール” ボタンをクリックします。
- 下図のように調査領域を多角形選択します。
- “維持された点” の “内側/下” を選択を確認します。
- 適用 をクリックします。
点群から平面を作成
- 微調整 > サーフェスを抽出” をクリックします。
- 点群から平面を作成します。
- 長方形選択 を使用して、点群から分割した点群を選択します。
- 公差 フィールドに 0.25と数値を入力します。
- “Create特定された点から新しい点群を作成” のチェックが入っているのを確認します。
- 適用 をクリックします。
ヒント:このサーフェスは、スキャンデータから作成された完全な平面です。 許容誤差内のポイントのみが分割された点群に含まれます。
ヒント:成約法線/軸フィールドを有効にして、Z軸方向に面直な水平な平面を作成することもできます。
平面の反転(必要である場合)
平面を抽出したときに、公称プレーンが意図しない方向を向いている可能性があります。 抽出された平面の法線ベクトルがどちらの方向を向いているか確認することが必要です。 これは結果の正/負の方向の定義に影響します。 薄い灰色を示す面は表面のプラス側を示し、暗い灰色側は表面のマイナス側を示します。
右図で示されている画像では、濃い灰色の表面は点群の上面側に表示されています。 よって、この場合上方向はマイナス側です。 以下の手順に従って平面の法線ベクトルを逆にしてください。
- サーフェスが反転している場合は “編集 > サーフェス > サーフェスを反転”をクリックして編集します。
- サーフェスを選択して 適用 をクリック下さい。
サーフェス偏差分析の実行
- 検査対象の平面に表面偏差プロットを作成します。
- メニューバーから “評価 > サーフェス偏差分析” をクリックします。
- 下記のように各フィールドに記入します:
- サーフェス - サーフェス入力ボックスは初期でアクティブ(黄色)になっています。作成した平面をクリックして選択ください。
- 点 - 点 入力ボックスには、平面に自動関連付けされた サーフェスを抽出 コマンドの点が自動的に入力されます。
- プローブオフセット - 測定と共に記録されたプローブのオフセットを使用 が通常優先されます。
- 最長検索距離 – 最長の検索距離を 1.0 に設定します。
ヒント:最大検索距離は、ソフトウェアがその完全な平面/サーフェスから検索する距離範囲です。 - 色スケール – レインボー – 青-緑-赤 will give you a uniform map of the deviations.偏差を示すカラーマップの色を選択します。
- 分析モード – 色付けされた点群 偏差を表示するパターンを指定します。針は、偏差の大きさを確認するための視覚的な補助としても利用できます。
- 制限の計算 - この手順では、ユーザー定義 をドロップダウンリストから選択して要求される公差 +/- 0.25 を入力します。上限公差/下限公差を入力して最大の偏差に等しい許容値をソフトウェアに設定させます。 これによりは偏差のパターンを簡単に把握できます。
- コマンドの入力が完了したら 適用 をクリック下さい。
- 下図のような結果が表示されます。
解析結果からレポートを作成
- ビューを保存します。
- ビューを保存 アイコン をクリックするか、 “表示 > ビューを保存” をメニューから選択します。
- ビューの名前を入力して適用 をクリック下さい。
- レポートの作成
- 画面右側のマネージャタブで、必要なビュー/曲面解析を右クリックし、レポートに追加 を選択します。
-
レポートタブをクリックして、レポート作成アイコン をクリック下さい。
- 画面右側のマネージャタブで、必要なビュー/曲面解析を右クリックし、レポートに追加 を選択します。
まとめ:
これができれば、床面の平面度 モジュールを使用した次のことを理解した事になります:
- Open BuildITの起動。
- BuildITで *FLS ファイルのインポート (点群データ) 。
- 調査に必要な点群の分割。
- 選択した点群から平面の抽出。
- 選択した点群とサーフェス偏差を作成。
- レポートの作成。