壁の平坦度 - BuildIT Construction CADなし
目的:
BuildIT Constructionを使用して*.E57ファイルをインポートし、点群データのサーフェス偏差分析を行い、壁の平坦度を評価します。
学習内容:
- ファイルのインポートからサーフェス偏差分析のレポートを作成する簡単なワークフロー
- BuildITを起動して、*FLSファイルのインポート
- 選択した点群を利用してサーフェスの作成
- サーフェス偏差分析の実行
- レポートの作成
一般的な手順:
E57ファイルのインポート
- デスクトップのBuildITアイコンをダブルクリックで起動します。
- 下記の手順でスキャンデータをインポートします。
- メニューバーから、 “ファイル > インポート > E57点群をインポート” をクリックします。
- “wall.e57” ファイルを保存した場所に移動してファイルを選択し、開く をクリックします。
- 次の画面で、宜しいボタンをクリックするとBuildIT がインポートを開始します。
- インポートが完了するとたくさんの点群がビューの外側に有ることがあります。全てをズーム アイコンをクリックしてプロジェクト全体を表示させます。
- メニューバーから、 “ファイル > インポート > E57点群をインポート” をクリックします。
点群を利用してサーフェスの作成
- インポートしたモデルを図のビューに向けます(車両の投影イメージが残って見えます)。
- メニューから “微調整 > サーフェスを抽出” をクリックします。
- 点群から 平面を作ります
- 公差の欄に0.5インチを入力します。
- 拡大の選択ツールを使って, 壁の表面をクリックして選択します。
- “特定された点から新しい点群を作成” のチェックボックスにチェックが入っているのを確認してください。
- 適用 をクリックしてください。
サーフェスを反転させる(必要に応じて
サーフェス平面が抽出された際に、基準平面が意図せぬ方向を向いている可能性があります。 抽出されたサーフェスの方向を必ず確認してください。これは、分析結果の正と負の方向が変わります。 薄い灰色の面は表面の正側(+)を示し、暗い灰色側は表面の負側(-)を示します。
この画像では、暗い灰色の表面が点群の表側向いています。 したがって、これは負の値が表面になります。 以下の手順に従って、面の向きを逆にします。
- 平面の向き意図せぬ方向の場合、 “編集 > サーフェス > サーフェスを反転”としてサーフェスを反転させます。
- 反転させたい平面を選択して適用 をクリックします。
- 反転させたら、下図のような結果になります。
サーフェス偏差分析の実行
- 検査対象の平面に表面偏差プロットを作成します。
- メニューバーから “評価 > サーフェス偏差分析” をクリックします
- 下記のように各フィールドに記入します:
- サーフェス - サーフェス入力ボックスは初期でアクティブ(黄色)になっています。作成した平面をクリックして選択ください。
- 点 - 点 入力ボックスには、平面に自動関連付けされた サーフェスを抽出 コマンドの点が自動的に入力されます。
- 最長検索距離 – 最長の検索距離を 2.0 に設定します
ヒント:最大検索距離は、ソフトウェアがその完全な平面/サーフェスから検索する距離範囲です。 - 色スケール – 合格/不合格 許容範囲内の偏差のスケールが表示されます。
- 分析モード – 色付けされたパッチ+針 偏差の一般的なパターンを確認できます。 針は、偏差の大きさを確認するための視覚的な補助手段です。
- 制限の計算 - この手順では、ユーザー定義 をドロップダウンリストから選択して要求される公差 +/- 0.25 を入力します。
- コマンドの入力が完了したら 適用 をクリック下さい。
分析結果からレポートを作成
- ビューを保存します。
- ビューを保存 アイコン をクリックするか、 “表示 > ビューを保存” をメニューから選択します。
- ビューの名前を入力して適用 をクリック下さい。
- レポートの作成
- 画面右側のマネージャタブで、必要なビュー/サーフェス偏差分析を右クリックし、レポートに追加 を選択します。
-
レポートタブをクリックして、レポート作成アイコン をクリックしてレポートを作成します。
- 画面右側のマネージャタブで、必要なビュー/サーフェス偏差分析を右クリックし、レポートに追加 を選択します。
まとめ:
これができれば、壁の平坦度 モジュールを使用した次のことを理解した事になります:
- ファイルのインポートからサーフェス偏差分析のレポートを作成する簡単なワークフロー。
- BuildITを起動して、*FLSファイルのインポート。
- 選択した点群を利用してサーフェスの作成。
- サーフェス偏差分析の実行
- レポートの作成。