FARO ソフトウェアのライセンスオプション
概要
FARO®では、ソフトウェアのご使用にあたりいくつかの種類のライセンスを提供しています。組織の規模やユーザーがソフトウエアにアクセスする方法に応じて、お客様のニーズに合ったオプションをご用意しています。
ライセンスタイプ及びコンテナ、期限
ソフトウエアライセンスは、さまざまなライセンスタイプとコンテナを使用して提供されます。FAROソフトウエアを購入する際には、お客様に最適なライセンスタイプとコンテナを、販売代理店 にご相談ください。ライセンスタイプには、シングルユーザー用とネットワーク用の2種類があります。これらのライセンスタイプは、それぞれ異なるコンテナに保存することができます。
ライセンスタイプ
基本的にFAROソフトウエアには、ローカル、シングルユーザーライセンスと マルチユーザー、ネットワークライセンスの2種類のライセンスが用意されています。
シングルユーザー
シングルユーザーライセンスは、1 つのプロダクトキーを提供し、一度だけアクティブにすることができます。1台のコンピュータ/ユーザーに限定され、他のコンピュータでは利用出来ません。
ネットワーク
ネットワークライセンスは、利用可能なライセンスの数を保持し、ネットワークサーバーから、FAROソフトウエアアプリケーションが起動に応じてライセンスを要求するクライアントコンピューターに提供されます。詳しくは、この記事の「ネットワークライセンスとサーバー」を参照ください。
ライセンスコンテナ
上記のライセンスタイプは、どちらもライセンスコンテナに入れてお届けします。FAROでは、ライセンスが「ソフトロック」(ソフトウエアに入力する英数字のコード)で適用されるか、「ハードロック」(USBメモリーのような形状のUSBデバイス)で適用されるかを「ライセンスコンテナ」と呼んでいます。FAROからソフトウエアを購入する際には、どちらのライセンスコンテナがお客様の要望に最も適しているかを営業担当者が提案します、注文時にご指定ください。
ソフトロック(プロダクトキー)
英数字のコード、ソフトウエア(初回実行時)やライセンスサーバーに入力します。
ソフトロックは、プロダクトキー、ライセンスコード、ソフトロック、ソフトキー、SKまたは SL とも呼ばれます。
プロダクトキーは何処に記載されていますか?
- ソフトウエアパッケージの前面、背面、内側、またはソフトウエアを格納したメモリースティックに貼られたステッカーに表示されます。
- 電子メールでの配信
ヒント:常にキーのコピーを保管してください。ソフトウエアのメンテナンスプランを更新する際や、ソフトウエアをアップグレードする際に必要になる場合があります。ソフトウエア内からは確認できません。
ハードロック(ドングル)(一部製品ではご利用いただけません)
ハードロック(ドングル)は、USBメモリーのような形をしたUSBデバイスです。事前にドングルを、FARO ソフトウエアを起動するコンピュータの USB ポートに挿入すると、ソフトウエアが自動的にキーを検出できるようになります。ドングルにはライセンスキーがプログラムされており、ソフトウエアがインストールされているコンピュータのライセンスを取得するために使用することができます。ライセンス・ドングルの購入には追加料金がかかりますが、ライセンス・ドングルの自由度の高さを好まれて多くのお客様でご利用されています。
ハードロックは、ドングル、ポートロック、ハードキー、HK、HL、USB ドングル、または USB ライセンススティックと呼ばれることもあります
ライセンス条件
恒久 (一部製品ではご利用いただけません)
恒久ライセンスは、FARO ソフトウエアを期限なく使用することができます。有効なソフトウエアメンテナンスプランの対象となっている期間にリリースされた新機能を利用してソフトウエアをアップデートすることができます。メンテナンスプランが終了すると、FAROソフトウエアを引き続き使用することができますが、アップデートを受けることはできません。FAROソフトウエアを購入すると、12ヶ月間のソフトウエアメンテナンスが含まれています。その後、重要なソフトウエアのアップデートを見逃すことのないように、追加のメンテナンスプランを購入することができます。詳細については、以下を参照してください。FARO ソフトウェアのソフトウェア保守プランのメリット
サブスクリプション
サブスクリプションライセンスは期間利用制で、サブスクリプションが有効な間はFAROソフトウエアを使用し、最新のソフトウエアにアクセスすることができます。サブスクリプションの有効期限が切れると、ソフトウエアにアクセスできなくなります。サブスクリプションライセンスの場合、追加のソフトウエアメンテナンスプランは必要ありません。
試用
すべての FARO ソフトウェアには、30日間のトライアルライセンスが用意されています。試用版では、ソフトウエアの評価や親和性などをご確認いただけます。試用ライセンス のリクエストは、FARO.com の Insights Centerウェブフォーム から行ってください。詳しくは、FARO ソフトウェア試用リクエスト をご参照ください。
ライセンスタイプ/コンテナのメリット・デメリット
使用例 | メリット | ディメリット |
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シングルユーザー・「ソフトロック」ライセンス |
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シングルユーザー・「ハードロック(ドングル)」ライセンス |
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同一ネットワーク上のユーザー・サーバー上の「ソフトロック」ライセンス |
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複数ネットワーク上のユーザー・「ハードロック(ドングル)」ライセンス |
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推奨 ライセンスタイプ/コンテナ
ライセンスキーの種類を検討する際に運用形態に応じて検討する点があります。ユーザーがネットワークに参加している、ライセンスを別のコンピュータへ移動する柔軟さが必要か?などが挙げられます。下表のようにFAROソフトウエアの4つの一般的な用途に基づいて分類しています。最適なライセンスタイプをご検討ください。
ユーザーはネットワークに参加していますか? | ユーザーはどこでソフトウエアを利用しますか? | 利用者同士は近くにいますか? | 推奨ライセンスコンテナ | 推奨ライセンス タイプ |
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単独利用、ネットワーク接続なし。 | 常時同一コンピュータを使用(非モバイル) | 該当なし | ソフトロック | ソフトウエアを実行するコンピュータ毎に、シングルユーザーライセンスの利用 |
単独利用、ネットワーク接続なし。 | 移動してコンピュー使う事が多い。(モバイル) | 作業場所の近く、または共通の作業場所 | ハードロック | ソフトウエアを利用する担当者毎に、シングルユーザーライセンスの利用 |
複数ユーザー、同一ネットワーク上 | ライセンスはすべて同じネットワークサーバーに格納できます。 | すべてのユーザーは同一のネットワークに参加しています。 | ソフトロック | 必要数の同時使用ユーザーのライセンス数を提供するネットワークライセンスの利用 |
複数ユーザー、複数のネットワーク | ライセンスはそれぞれのネットワークでホストされている必要があります。 | 複数のネットワークにまたがるユーザー | ハードロック | 複数のドングルでのネットワークライセンスで、各サーバーでの同時使用ユーザーのライセンス数を提供 |
ネットワークライセンスとサーバー
大きな組織で利用している場合、通常はネットワークライセンスキーを利用して複数のFAROソフトウエアのライセンスにアクセスするのが便利です。ネットワークライセンスキーはソフトウエアの主要なアップデートのたびに、サーバー上のライセンスキーを手動更新する必要がありますが、1,000本のFAROソフトウェアが稼働していても、更新するのは1つのキーだけて完了します。ソフトウエア更新のタイミングは、会社のIT部門によって制御することができます。
ネットワークライセンスを構成するには、システム管理者がネットワーク上にライセンスサーバーを構築し、FAROソフトウエアを実行しているクライアントコンピューターがアクセスできるようにライセンス・プールを作成します。ネットワークサーバーにFARO Licensing Managerアプリケーションがインストールされ、ライセンスがアクティベートされます。クライアントコンピュータには、FARO ソフトウェアがインストールされ、各クライアントコンピュータはリモートライセンスを検索するように構成されます。
ライセンスサーバーがネットワーク上に構築された後、クライアントコンピューターにインストールされたFAROソフトウエアが起動されると、ネットワーク上のライセンスサーバーを探して、利用可能なライセンスキーを要求し、利用可能な場合これを利用してソフトウエアが起動されます。利用可能なキーがすべて利用されている場合、ライセンスキーの要求が拒否されます。利用中の1 台のコンピュータがキーの使用を停止すると、このキーを他のコンピュータが利用できます。
切り離し可能なライセンスキー
ドングルではなくソフトロック(英数字のネットワーク ライセンス キー)を使用したネットワーク ライセンス サーバーを使用している場合は、サーバーからキーを取り出してクライアント コンピュータに割り当てることができます。これにより、クライアント コンピュータがネットワークに接続されていない場合でも、そのクライアント コンピュータでソフトウエアを実行できるようになります。取り出したキーに有効期限を割り当てると、その期限に達すると、切り離したキーは自動的にクライアント コンピュータで無効化され、サーバーに返却されます。
取り出し可能なキーは、現場で使用するコンピュータのグループをローテーションする大規模な組織では有効です。例えば、FAROソフトウエアがモバイルや遠隔地で使用されているラップトップ・コンピュータで実行されている場合、取り出し可能なキーを使用することで、ネットワークを介さずにソフトウエアを実行することができます。モバイルコンピューターをアップデートする際には、ネットワークライセンスサーバーが管理するライセンス・プールにキーが返却されます。